HOK のデザイン テクノロジー スペシャリスト、Christopher Zoog 氏は、次のように述べています。「空間の感じをつかみ、どのように動き、どのように人々が操作できるのかを理解したいのです。Unreal は、それを素早く簡単に実現できるツールを提供してくれました。また、これまでよりもずっとダイナミックに実現できるようになりました」 HOK は、高級なタワー型住宅から病院や空港まで多岐にわたるプロジェクトに従事し、設計のために、Rhino、SketchUp、Revit など多数のソフトウェア パッケージを使用しています。しかし、「それらのソフトウェアは相互にやりとりができず、ビジュアライゼーション向けにはそれほど最適化されていません」と Zoog 氏は述べています。
Unreal Engine はアグリゲータとして機能します。どのパッケージからも CAD データをインポートでき、意思決定やクライアントへのプレゼンテーションのために、リアルタイムのシーンを広範囲にわたって利用できます。「設計プロセスのごく初期の段階でエンジンにデータを取り込むことで、多くのイテレーションを行えるようになりました」と Zoog 氏は述べています。
デザインをクライアントに伝えることは、HOK の最優先事項の 1 つです。Unreal Engine はその目標達成に役立ちます。HOK のビジュアライゼーション スペシャリスト、Mateusz Gawad 氏は次のように述べています。「クライアントはスプレッドシートや製図に習熟している必要はありません。美しい画像を見て、その空間が将来どう感じられるかを理解できるでしょう」
Unreal の利点
設計会社が Unreal Engine によるリアルタイム レンダリングを導入するうえで最大の懸念の 1 つは、CAD データの互換性です。Zoog 氏は、「設計のデータはごちゃごちゃしている」と述べています。また、Unreal Engine に付属する CAD インポート ツールである Datasmith を使う前は、インポートの準備としてモデルのクリーン アップに長い時間がかかっていたそうです。
しかし、Datasmith によってこの懸念は解消されたと Zoog 氏は述べています。Datasmith を使うと、以前は 3 日かかっていたインポート プロセスが約 1 時間で終わるようになりました。「Datasmith は、私たちが作業を進めるうえでの重要な一部となりました」と Zoog 氏は述べています。
ほかにも、新しいタイプのエクスペリエンスを開発してクライアントに届けることができるという点が、HOK にとっては魅力的でした。HOK のデザイン テクノロジー イノベーション担当ディレクター、Greg Schleusner 氏は次のように述べています。「Unreal やリアルタイム環境全般の導入を進めているのは、あらゆるコンテンツ、新しい種類のコンテンツをこれまでできなかった形で提供できるようにするためです」
Zoog 氏は次のように述べています。「Unreal のおかげで、一度開発すれば複数のプラットフォームに展開できます。Unreal がワークフローの一部となってから、また仕事がわくわくするものになりました」
設計を集約してイテレーションを行い、伝えることに関心をお持ちの方は、Unreal Engine をダウンロードしてください。